命を輝かす人間

かむながら たまちはひ たまへ

69歳になったらお祓いを

「69歳になったら神社に行って、お祓いしてもらった方がいい。」と言われて、それで来ましたという方に応対した巫女さんが、よく分からず、私が代わって対応致しました。

これについて、大事なことを記します。

ご祈祷の年齢欄は70歳だった

よく分からないので、巫女さんがご祈祷の申込書を持って、私のところに相談に来たワケです。

  • 申込書をよく見ると、誕生日を過ぎていて、既に御年70歳。
  • それで、冒頭の「69歳になったら神社に行って、…」とおっしゃっていると。
  • 申込書の願意の欄には、「歳厄祓」と記してありました。

で、話しをうかがいました。

結論から言うと、

  • この方は「古稀」をお迎えになられ、
  • アドバイスにしたがって、神社に来られた。

ということです。

数え61歳を「還暦」、数え70歳は 「古稀」、数え77歳は 「喜寿」、数え80歳は 「傘寿」、数え88歳は 「米寿」、数え90歳は 「卒寿」という具合に続きます。

これらは皆、お祝いですね。その歳まで無事に生きられたという。それは、究極、神さまのおかげによるものです。

なので、神社に詣で、神さまに感謝申し上げるワケです。きちんとするならば、神職(神主)さんに仲を執りもっていただいて、その旨を取り次いでいただく。それが、ご祈祷(ご祈願)です。

日本の国は数え年

数え年とは何なのか。どういう意味を持つものなのか。

この辺りが分からない人が実に多いです。

たとえば、お正月、社頭に立っていると、

「あれっ? 去年、厄年だったの。」

という会話が、実に多い。

数え年は満年齢に1を足す

数え年の求め方は、満年齢に1を足すのですが、つまり、今年いくつになるのか、その年齢に1を足したものが数え年です。

例えば、あなたが仮に昭和37年生まれであれば、今年平成30年は、昭和で言えば93年なので、今年の誕生日で56歳になるわけですが、数えで言うと56歳に1を足して、57歳になります。

それで、この数えの意味なんですが、それは何でしょうか。

お母さんのお腹にいた時から数えている

「いのち」という観点からすれば、母の体内に宿ったときからです。ですから、この数え年というのは、母のお腹の中にいたときから数えています。

それで、生まれ出て、1歳です。

西洋のように、生まれ出て、0歳ではないわけです。

そして、もうひとつ。

お正月を迎えるとみんな歳をとる

生まれ出て、1歳。そして、お正月が来ると、2歳。次のお正月で、3歳。となります。

つまり、誕生日というのは、あまり重要視されていないんですね。

もしあなたが12月の中頃に生まれたのであれば、生まれ出て、1歳、すぐにお正月が来ますが、お正月が来て、2歳となります。

ただし、正確に言うと、お正月は、旧正月のことです。注意が必要です。

「歳」「年」を辞書で引いてみると

「歳」という語を辞書で引いてみるとよいです。

ちなみに、広辞苑の第五版には、

「歳・年」
4)穀物、特に稲。また、そのみのり。

また、漢字源には、

「年」
1)とし。もと穀物のひと実りする期間。のち365日余をいう。

などと出ています。

つまり、日本の場合、「年・歳」は、稲の実りと関係があるのだということが分かります。

還暦以降は算賀である

少し、脇道にそれました。

還暦以降は、みな算賀です。

算賀とは、再び、広辞苑を参照すれば、

「算賀」
長寿を祝う儀。賀の祝。40歳から始めて10歳長ずるごとに行う。後には還暦・古希・喜寿・米寿などの祝も行う。

ということで、冒頭の「69歳になったら、…」というのは、

古希を迎えたら、神社に行って神さまにきちんと御礼のごあいさつに出向いた方がいいよ。
ちゃんと神職(神主)さんに執りついでもらって。

ということなのです。

つまり、お祝い

以上、そんなこんなのお話をしました。

「今日はお祝いなのね。」

とおっしゃられ、「古希算賀」のご祈祷を受けられて、喜んで帰って行かれました。

めでたし、めでたし。